ナツメグの賞味期限が切れたらどうなるの?ナツメグの正しい保管方法は?
料理をする人であれば、「ナツメグ」は聞きなれたスパイスの1つだと思います。
主にハンバーグなどのひき肉料理に使うことが多いですが、たくさんナツメグを摂取すると中毒を起こしてしまう可能性があるため、ナツメグを料理に使うといっても1度に使用する量はとても少なく、いつの間にか賞味期限が切れてしまう人も多いと思います。
そこで、ナツメグの賞味期限やそれが切れたらどうなるのか、正しいナツメグの保存方法などを紹介したいと思います。
ナツメグって賞味期限はあるの?
ナツメグのようなスパイスには賞味期限がないような印象ですが、実は賞味期限があります。
買った来た瓶や袋に賞味期限が記されているので、ナツメグを買ってきたら賞味期限を確認するようにしましょう。
ナツメグの賞味期限は、メーカーにもよると思いますが大体1年近くあります。
でも最初にも書いたように、ナツメグを摂取すぎると中毒になるためお料理には少量ずつしか使われません。
例えば、ハンバーグを作るとしても、ひき肉200gに対してナツメグは0.3gが適量と言われています。
0.3gと言われてもピンとこないかもしれませんが、大体小さじ1/4程度。
もしくは小瓶10~12回振って出る量と言われています。
そもそも、小瓶のナツメグには大体20~30g程度入っているので、100回以上ハンバーグを作らないとナツメグ1瓶を使用しきれないので、いつの間にか賞味期限が切れてしまっているという現象が起きるのです。
因みに、ナツメグの1日の許容摂取量は5~15gと言われています。
ナツメグを使いすぎると中毒になると知ったら、なかなかたくさんの量を使用しにくいですね。
ナツメグの賞味期限が切れたらどうなるの?
ナツメグの賞味期限が切れた場合、見た目にはあまり変化が見られません。
また、もともと肉料理の臭み消しに使われる甘い香りがするナツメグですが、多少賞味期限が切れても、明らかなニオイの変化がない場合が多いです。
しかし、実はナツメグにはダニが発生しやすいと言われているのです。
小麦粉などは有名かも知れませんが、ナツメグのようなスパイスでもダニが発生するんです。
ダニは小さいので、しっかりと小瓶のふたを閉めていても、瓶の中に入ってきて増えていきます。
開封したナツメグの瓶を常温で保存している人が多いと思いますが、長期間常温で置いていた場合ダニが発生してしまっている可能性があります。
ダニが小瓶の中で増えた場合、見ただけでもダニを確認することができるようになるので、常温に置いている開封済みのナツメグを使う前は、中身が動いていないか確認してから使うようにしましょう。
またナツメグは、ダニは発生しても傷むことはありません。
でも開封してから時間が経過するとともに、風味が少しずつ落ちていくので、できるだけ早めに使う方がいいかもしれません。
ナツメグの正しい保存方法は?
ナツメグは、高温多湿を避けた冷暗所に保存することが望ましいです。
また、先に書いたように開封したナツメグにダニが発生しやすいので、ナツメグを長期に保存する場合は、冷蔵庫保存が適しています。
冷蔵庫内は乾燥しているので、ダニが発生しにくく、風味も保ちやすいです。
しかし、カビが生える可能性があるので、そういう点は注意が必要です。
小瓶に入っているナツメグではなく、袋に入っている状態のナツメグを冷蔵庫に保存する時は、ジップロックなどに入れて空気を抜いて保存しておけば、カビ対策になり、風味も維持することができるでしょう。
ただ、冷蔵庫に保存したナツメグは乾燥のため固まってしまうことがあります。
この場合は、傷んでいるわけではないのでお料理に使うことができます。
使うときに困る場合は、霧吹きなどで水分を含ませると粉状に戻ってくれますが、かけすぎるとカビの原因になってしまうので、ナツメグを使う分だけ取り出してから霧吹きをかけることをおすすめします。
これまで粉末ナツメグの話をしてきましたが、ナツメグは実としても購入することができます。
この実はホールとも表されますが、この状態で買ってきた場合は、おろし金などでナツメグを必要な分だけ削って使うことができます。
残ったナツメグの実は、密閉できる容器などに入れて、高温多湿を避けて保存すれば2年以上保存することができます。
実の場合は、常温で保存していてもダニが発生する心配もないので、思ったより使い勝手がいいかもしれません。
ナツメグの使用頻度や保存方法などを考慮しながら、ご家庭にあったタイプのナツメグを購入するのも手でしょう。
粉末状のナツメグは、賞味期限が切れても見た目に変化はないものの、ダニが発生している可能性があるということがわかりました。
多少賞味期限が切れてもナツメグを使うことはできると思いますが、賞味期限をかなり過ぎているようであれば処分することをおすすめします。
もし賞味期限切れのものを使うとしても自己責任の範囲内で、ダニなどが発生していないことを確認してからお料理に使うようにしましょう。
また、より長期保存を考えているのであれば、ナツメグの実を買ってみるのもいいかもしれませんね。
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