ゼンマイの保存は冷蔵庫?水煮や乾燥の場合はどうするの?
古くから山菜として日本で親しまれているゼンマイ。
水煮や乾燥させたものをスーパーで見ますよね。
煮物やナムルに仕えて常備菜にぴったりです。
今回はそんなゼンマイの特徴や保存方法について調べてみました。
ゼンマイの特徴は?旬はいつ?
ゼンマイは、見た目がくるんとしていて「銭を巻いている」ようなので「銭巻き」と呼ばれ、それが訛って「ぜんまい」と呼ばれるようになったそうです。
漢字では1文字で薇(ぜんまい)と書きます。
薔薇(バラ)の二文字目と同じ漢字ですね。
ゼンマイはゼンマイ科のシダ植物で若い芽の部分を食べます。
春野菜ですが、日本全国の山で取れるので、各地で食べられる時期が少し異なります。
九州で4月からとられ、5月には本州、6月には東北といったふうに北上していきます。
生のゼンマイの旬は春ですが、水煮や乾燥ゼンマイは年中スーパーで見かけることができます。
ゼンマイの保存方法は冷蔵?水煮や乾燥ゼンマイの場合は?
ゼンマイには生、水煮、乾燥で保存方法が異なります。
生のゼンマイの場合
生のゼンマイは鮮度が落ちやすいので手元に届いたらすぐにあく抜きをしましょう。
あく抜きの方法は、洗ったゼンマイを鍋に並べ、重曹か灰をかけます。
重曹・灰の量はゼンマイ100gに対して大さじ1程度です。
そこにゼンマイが全てつかるほどの熱湯をかけて、そのまま一晩常温でおいておきます。
翌日、さらしているお水が緑色に代わるまで何回か交換し、あく抜き完了です。
冷蔵保存の場合
あく抜きしたゼンマイは、冷蔵保存の場合、水に浸したまま容器に入れて保存します。
1日1回お水を変えることで1週間ほど持ちます。
冷凍保存の場合
冷凍保存の場合キッチンペーパーなどで水気をふきとり、重ならないようにラップに包みます。
包んだゼンマイを、空気をなるべく抜いて保存袋にいれて保存します。
保存期間は約1ヵ月です。
解凍する際は凍ったまま煮物などに使うといいです。
水煮ゼンマイの場合
すでに水煮されて売っているゼンマイの場合は、賞味期限が長く、開封前だと120日ほどもつものもあります。
開封前は常温保存が可能です。
直射日光を避け、冷暗所で保存しましょう。
ただし開封した後はタッパーなどの容器に水と一緒に入れて冷蔵庫で保存し、なるべく早めにいただきましょう。
冷凍は食感が劣化するのであまりおすすめできません。
乾燥ゼンマイの場合
市販で未開封の乾燥ゼンマイの賞味期限は半年から1年のものが多いです。
乾燥ゼンマイは湿気に弱いので開封後は乾燥材などと一緒に保存容器へ入れ、しっかりと密閉して保存しましょう。
そのさい直射日光を避け、冷暗所で保管してください。
乾燥材などがないときは冷凍庫で保管するとカビの心配もなく安心です。
~乾燥ゼンマイの戻し方~
- 乾燥ゼンマイを1晩水につけておきます。
- 翌日戻したゼンマイを鍋に入れ、水をたっぷり入れて茹でます。★
- 温度が高くなりすぎると煮崩れしてしまうので、沸騰直前に火を止めます。★
- お湯を切って冷水を入れたボウルに入れて軽くもみます。★
- ★マークがついた工程を3回繰り返します。
- 3回目に茹でた際にゼンマイが十分柔らかくなっていたら完了です。
- 冷水に入れずそのままお湯の中で自然に冷めるのを待ちます。
手間はかかりますが、きちんとした方法で戻すことで一番おいしい食感を楽しむことができるので乾燥ゼンマイを手に入れた際にはぜひ挑戦してみてください。
ゼンマイのおすすめ料理
煮しめ
お正月料理の定番である煮しめ。
地域によってはゼンマイを入れるところもあります。
煮しめには様々な食材を一緒に煮るところから「家族仲良く」という意味が込められています。
なんとも素敵!
レシピ
材料 4人分
- 水煮ゼンマイ150g
- にんじん1/3本
- しいたけ2~3個
- 茹でたけのこ1本
- おあげ1枚
- 顆粒だし小さじ 1★
- 酒大さじ 1★
- 醤油大さじ 1★
- みりん大さじ 1★
- 砂糖大さじ 1★
作り方
- 水煮ゼンマイは水洗いし、4~5㎝ほどにカットする。
にんじん、しいたけ、たけのこ、おあげは短冊切りにする。 - ゼンマイを中火で5分程炒め、他の具材を加えさらに炒める。
- 水250㏄と★の材料を足し、フタをして7~8分煮る。
- 火を止め、味をしみこませるため少しおく。
器に盛って完成!
ナムル
韓国料理のナムル。
どんな野菜でも作りやすいので家庭料理の定番ですよね。
ゼンマイもナムルにするととても美味しいです。
焼肉屋さんなどでも見かけますよね。
レシピ
材料 2人前
- 水煮ゼンマイ100g
- 豆もやし 1袋
- にんじん 1/2本
- ごま油大さじ 4★
- 醤油大さじ 2★
- おろしにんにく 3㎝
- 鶏がらスープの素 小さじ1
- もやしの根は切り、にんじんは太めの千切りにしておきます。
- 鍋でお湯を沸かし、まずにんじんを入れます。
3分ほどしたらもやしを加え一緒に4分程茹でます。 - そこに水を切ったゼンマイを入れてさっと火を通し、ザルに上げます。
- ★の調味料を入れたボウルに入れ、よく混ぜます。
塩で味を調整して完成です!
まとめ
今回はゼンマイの特徴や保存方法などについてまとめてみました。
生・水煮・乾燥で保存方法が異なるのでそれぞれ適切な方法で保存しましょう。
この機会にぜひご家庭でもゼンマイを楽しんでみてください。
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