しめじ賞味期限切れはぬめりで判断!食べても平気?

2021年8月18日

冷蔵庫に常備することも多いしめじ。

「香り松竹、味しめじ」と言われるように、旨味が豊富で食物繊維もとれる食材ですよね。

定番食材だからこそ、気づいたら賞味期限を切れていた・・・という経験をしたことはありませんか?

ぬめりのあるしめじの賞味期限についてお伝えします。

しめじの賞味期限は?ぬめりは食べたら危険?

しめじの中でも王道のぶなしめじは、ふつう、冷蔵庫では、賞味期限は1週間ほど保存できます。

また、しめじにはそのほかにも本シメジやひらたけシメジなど様々な種類が販売されています!

種類別で、若干賞味期限は変わりますが、一番身近に買えるぶなしめじは青果にしては長めの賞味期限ですね!

しかし、日持ちするからと油断していると、気がついたら冷蔵庫のしめじがぬるぬるしている・・・となりかねません。

結論から言うと、ぬめりのあるしめじは食べることが出来ません!

一見、なめこのように体に良いのでは・・・?と思える気もしますが、実はしめじの腐ってきてますよ、のサインです。

ぬめりのあるしめじは、賞味期限を大分過ぎており、お腹が痛くなる可能性がありますから、あきらめて捨てましょう。

また、ぬめりがないものでも、緑色に変色しているものは、アオカビというレッキとしたカビですので、食べないようにしましょう。

きのこ類の仲間のなめこには、ぬめりが特徴ですが、なめこの「ぬめり」と、しめじが腐ったサインとしての「ぬめり」は全くの別物ですので気を付けたいところです。

なめこのぬめりは「ムチン」という成分によるもので、ムチンのぬめりが消化を助けたり、風邪にかかりにくくしてくれたりといった健康作用をもたらしてくれるのです。

余談ですが、長いもやモロヘイヤのねばねば成分も「ムチン」です。

一方で、しめじのぬめりは栄養成分によるものではなく、食べても健康効果はなく、むしろ体調に悪影響を及ぼすことになります。

酸っぱく、変なにおいが伴うことも多いですので、食べないようにしましょう。

【2020/08/27追記】

この記事を読まれた方からの連絡でわかりましたが、「植物や発酵食品にムチンが含まれる」という学術情報は食品工業辞典の解説において、2020年7月30日に下記のとおり訂正されました。

(訂正前)

動植物より分泌される粘質物一般をいう。

(訂正後)

動物より分泌される粘質物一般をいう。
https://jsfst.smoosy.atlas.jp/ja/notices/71

ということは、えのきなどから出るぬめぬめ成分は、現時点ではムチンと呼ばないようです。

植物粘液は「ムシレージ(Mucilage)」と呼ぶそうです。

【2021/08/18追記】

また

北里大学理学部化学科 丑田公規教授の研究では

『日本では、山芋、オクラ、納豆などのねばねば物質を見た目で「ムチン」と呼ぶ習慣があり、広く流通している辞典などにも記載がある。しかし、これらの多くは別の物質で、構造からもムチンではない。』と発表されています。

しめじの賞味期限を延ばす方法は?ぬめり回避はできる?

約1週間の賞味期限と言われるのは、未開封状態のしめじの場合です。

では、開封して、使いかけのしめじの場合、賞味期限はどのように見分けるのでしょうか?

私の家庭では、開封後のシメジはなるべく翌日、遅くても2~3日以内には食べきるようにしています。

管理栄養士の友人たちに聞いたところでもおおよそ2~3日という回答が多かったです。

この期間であれば、冷蔵庫にいれても問題なく食べられますので、一つの目安にしてみてください。

ただし、保存のコツとしては、シメジは「洗わない」がコツです!

しめじを含むキノコ類に関しては、洗う必要はありません。

むしろ、洗うと栄養成分が漏出したり、腐りやすくなってしまいます。

開封後は、手で房を分け、当日使わない分はラップをして冷蔵庫に戻しましょう。

石づきをとり、軽く子房に分けて冷凍するのもおすすめですよ。

しめじのほかにも、エリンギやエノキなども冷凍出来ます。

余ったキノコたちを冷凍してストックしておくと、簡単家庭用キノコミックスの完成。

忙しい朝のお味噌汁作りにも活躍しますよ。

「洗わないと汚そう!」「農薬は食べたくないから洗いたい!」という声が聞こえてきそうですが、実はしめじは非常にデリケートな菌床栽培と言われる方法で作られています。

菌床栽培は、人間が温度や湿度などをきちんと管理したとてもクリーンな場所で育てられていますから、泥が付着していたり、虫がいたりという心配は不要なのです!

また、農家の方も洗わずに食べられるよう、口にして害のある薬品などは使用しませんから、洗い流すべきものは、そもそもしめじには付いていないんですね。

ひとつ気を付けたいのはキノコに生えているカビ。

ぬめりのほかにも、カビが生えているものは食べないことを勧めます。

「きのこはそもそも菌だから大丈夫!」と友人が言っている人もいるそうですが、きのことカビは似ているようで別物です。

確かに、きのことカビは非常に近い生物体なのですが、食用ではないカビを食べた場合、お腹を壊す可能性だけではなくアレルギー症状になることも。

ぬめりとカビは、食べる前に注意深く観察してくださいね。

特に開封済みのときには気を付けたいですね。

しめじの賞味期限はぬめりで見分ける!

おなじみのしめじですが、その食べれる?食べれない?を見分けるラインはずばり「ぬめり」。

ぬるぬるは健康成分ではなく腐っている証!また酸っぱいような、変なにおいがすることも。

きのこを食べて食中毒を起こさないように、食べる前にはしめじの状態に注意深く気を付けましょう!水洗いは絶対NGです。

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