えのきの賞味期限はいつまで?ぬめりがるときは?保存方法は?
さむーい日のお鍋のお供、えのき!
主役級の目立つ食材ではないけれど、季節問わずに手に入り
割と安価で食感もよく、意外とファンも多いはず。
お鍋以外にも、炒めものやお味噌汁、和え物にも合いますよね。
冷蔵保存で買い置きしていたえのきを使おうとしたら、なんだかしんなり。
賞味期限の記載もない!なんて経験ありませんか?
そんな時の食べられるボーダーラインをお教えします。
えのきの賞味期限はいつまで?
八百屋さんはもちろん、スーパーで袋詰めされたえのきにも
賞味期限の記載がないのをご存知ですか?
これは、えのきに限らずキノコ類全般にいえる事です。
理由はいたって簡単。
生鮮食品だからです。(野菜や果物と同じです!)
これは、いつまでも大丈夫ということではなく
買ったらなるべく早めに食べきるのがベストな食品という事です。
基本的には、未開封のものは冷蔵庫で2~3日。
すぐに使わない場合、新聞紙やキッチンペーパーに包んでポリ袋などに入れて保存すれば1週間ほどもちます。
常温保存も出来そうに感じますが、えのきはもともと低温栽培の為これはNGです。
ぬめりがあっても食べられる?
冷蔵庫から取り出したえのき。使おうとおもったらヌメヌメしている!
そんな経験はありませんか?
こんな状態になったら、残念ですが捨ててください。
なぜなら腐敗菌という菌が増殖してしまっているからです。
加熱したら多少平気では?と思っても食べない様にしてください。
腐敗菌は、その名の通り腐敗(腐って)きているので、お腹を壊してしまう可能性があります。
場合によっては食中毒の可能性も。
次からはすぐに食べよう。という気持ちを胸に廃棄してください。
ぬめりが無ければ大丈夫?えのきの変化
買ってから少し日がたったけど、ぬめってないから大丈夫か!
という訳でもありません。
私は冷蔵庫に放置しすぎて、色が茶色に変化して
なんだかへにゃっとして水っぽくなってしまった事もあります。
そんな時も迷わず破棄です!
そのほか、酸っぱいにおいがしたり、
かさの部分がホロホロとほぐれてきてしまっても傷んできた証拠です。
なんだかえのきの様子がおかしいぞ?思ったら
勇気をもって捨てましょう!
えのきの保存方法!冷凍すれば長持ちする?
先ほど冷蔵保存方法は記載しましたが、えのきは冷蔵保存も出来る食品です。
根元部分(石づき)を切り落とし、使いやすいようほぐします。
それをジップロックなどに入れ平らにして保存すれば1か月ほどはもちます。
解凍の際は凍ったまま、スープに入れたり、炒めたりして下さい。
電子レンジなどで解凍すると元々の水分が抜けてしまい、
うまみや食感が抜けてしまうようです。
特売で買いすぎてしまった!なんて時は、すぐ冷凍保存しておくのもよいですね。
炒めていたらヌメってきた!これは大丈夫?
炒めたり、煮込んだり、どんな調理にも万能なえのきですが
熱を加えたらぬるぬる、ぬめぬめしてきますよね。
このぬめりは大丈夫なのか?
これは、ムチンという成分によって出るぬめりの為大丈夫なんです!
むしろ盛大に摂取したい成分ともいえます。
ムチンはたん白質と結合して、人間の体液にもたくさん含まれている成分です。
えのき以外のキノコや(分かりやすいものだとナメコ)、納豆、オクラ、山芋のねばねばの元なんです。
これは私たちのからだにもとても大切な役目をはたしてくれていて、
例えば胃酸から胃を守ってくれているのもムチンです。
これが不足すると胃潰瘍や胃腸炎になってしまいます。
そのほか目もムチンに覆われているため、不足するとドライアイになってしまい結膜炎や角膜炎などの原因にもなります。
さらに鼻の中の粘膜もムチンが含まれており、空気中のウイルスを吸着して体内に侵入するのを防いでくれます。(まさに今必要ですね!)
それ以外にも血糖値の上昇を穏やかにしてくれたり(カロリーが気になる方とても嬉しい)、
腸内環境を整えて、栄養の吸収率を上げてくれたり(夏バテにねばねば食材が良いのも
このため)と嬉しいことづくしなのです。
どんどんと積極的に摂取したいですね!
【2020/08/6追記】
この記事を読まれた方からの連絡でわかりましたが、「植物や発酵食品にムチンが含まれる」という学術情報は食品工業辞典の解説において、2020年7月30日に下記のとおり訂正されました。
(訂正前)
動植物より分泌される粘質物一般をいう。
(訂正後)
動物より分泌される粘質物一般をいう。
https://jsfst.smoosy.atlas.jp/ja/notices/71
ということは、えのきなどから出るぬめぬめ成分は、現時点ではムチンと呼ばないようです。
植物粘液は「ムシレージ(Mucilage)」と呼ぶそうです。
ムチン以外にもある!えのきの栄養
低カロリーで安価なえのきですが、ムチン以外の栄養素も入っています。
例えば、糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1、
一時期話題になっていたGABA(リラックス効果や精神安定効果)、
糖質やたんぱく質、脂質を代謝する働きのあるビタミン、ナイアシンも含まれています。
腸の働きをよくする食物繊維も豊富なので、便秘の方は積極的に食べたいですね。
まさにえのきは食べるといいことづくしの食品ということです。
えのきを食べる時の注意点!
沢山の栄養がつまったえのきですが、余すことなく栄養を摂取するために
食べる際気をつける事が1つあります。
それは、えのきのなかのビタミン類は水に溶けやすいという事です。
長時間煮詰めたりゆでた際は、煮汁ごと食べるようにしましょう!
(えのきの栄養素は熱はつよいです!)
美味しく調理してえのきパワーでこの冬を乗り切りましょう!
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