賞味期限切れのコーヒー飲んだら腹痛が…原因は何?

2021年10月19日

朝の目覚めや食事後のひと時、おやつのお供や気分転換したい時の一杯に、コーヒーは日常に欠かせない飲み物の一つです。

決まった銘柄の缶コーヒーを毎日愛飲するという人もいれば、自宅に本格的なコーヒー用品を揃えてこだわりの一杯を入れるのが趣味という人もいるでしょう。

インスタントや缶コーヒーのように手軽にも飲め、とことんこだわることもできるというのもコーヒーの持つ魅力の一つですね。

しかし、多くのコーヒー愛飲者がいる反面、よく聞くのが「コーヒーを飲んだらお腹がシクシク痛む…」や「お腹を壊してしまった…」という悩み。

「腐っていたんじゃない?」なんて一言で片付けられてしまったりしますが、本当にこれってただ賞味期限が切れたものを飲んでしまったからなんでしょうか?「お腹が痛い=賞味期限が切れている、腐っていた」というイメージはもちろん一般的ではあるのですが、そうではない開栓したてや淹れたてのコーヒーでも腹痛が起こることは多々あります。

「コーヒーは胃腸が荒れる」という意見もよく聞かれるくらいなので、コーヒーの成分にその腹痛の原因があることも考えられますよね。

今回はコーヒーで腹痛が起きる現象について、賞味期限も絡めて原因をまとめてみました。

コーヒーは大好きなのに、飲むとどうしてもお腹の調子が悪くなる…といったお悩みをお持ちの方、ぜひ原因究明の参考にしてみてください。

腹痛は賞味期限切れ?飲めない・注意すべきコーヒーは?

まずはコーヒーの賞味期限について考えてみましょう。

腐ったものを口にすればお腹を壊すことは当たり前ですから、体調が悪くなった場合一番最初に疑うべき問題ではあります。

缶やペットボトルのコーヒー飲料であればパッケージに賞味期限の記載がありますのでその日付を基準に判断ができますが、わからないのは自宅で淹れたコーヒーや、お店でテイクアウトしたコーヒー。

朝いれたコーヒーをテーブルの上に長い時間放置してしまったり、テイクアウトコーヒーを長時間持ち歩いたりしているうちにコーヒーが変質してしまうことは十分考えられますよね。

ゆっくり飲むにしても、密閉される容器に入れていないコーヒーに関しては、抽出してから長くても4〜5時間以内には飲んでしまうようにしましょう。

特にミルクや生クリームを使用したドリンクは注意が必要で、こちらは3時間くらいを目安にしてください。

それ以上常温に放置してしまうと、味が著しく落ちるだけでなく、菌が繁殖したりコーヒーが変質して腹痛の原因になり兼ねません。

どうしても飲み切れない場合は一度冷蔵庫に入れても大丈夫ですが、翌日までは置かずその日のうちには飲み切りましょう。

どのくらい置いておいたか忘れてしまった…という場合は、以下の飲むべきではないコーヒーの特徴がないか確認してみてください。

  • コーヒー独特の香りがしない
  • 味が酸っぱい
  • えぐみが強く舌が痺れるような感覚がある
  • ミルク入りの場合、分離していたり乳製品の腐った匂いがする
  • 表面に泡立った膜のようなものが出ている

このような状態になっていたら、飲むのはやめましょう。

コーヒーで腹痛を起こすのはなぜ?その他の主な原因とは?

腹痛の原因として「腐っていた」というものであれば、賞味期限記載や味や匂いといったコーヒーの状態で見分けることができるので、簡単に避けることができますね。

しかし、そういった原因ではなく腹痛が起きることがあるのは、実はコーヒーの成分。

しかもその原因となる成分はいくつか存在していて、飲んだ人の体質によっても異なるのが難しい点。

代表的な原因をご紹介しますので、自分がどの成分に反応しているのか照らし合わせてみてください。

①カフェイン

カフェインは胃酸の分泌を促すので、食後のコーヒーは消化を助けてくれるのですが、逆に胃酸を出しすぎてしまうと胃の粘膜が荒れて腹痛の原因になります。

空腹時にコーヒーを飲むとさらにその症状は顕著に。

何かお腹に入れながら飲むか、カフェインレスコーヒーに変えることで症状は抑えられます。

②クロロゲン酸

クロロゲン酸はポリフェノールの仲間で、抗酸化作用や抗がん作用など健康面にも良い効果があります。

しかし、カフェインと同じ胃酸分泌を促す効果がある成分なので胃痛の原因にも。

こちらは飲み過ぎないようにコーヒーの量を調整して対処してください。

③タンニン

緑茶や紅茶といったカフェインを含む飲み物を飲んでも平気なのに、コーヒーにはお腹が反応してしまう場合は、タンニンという成分が原因と考えられます。

渋みや苦味といったコーヒーの味わいを出している成分なので、コーヒーの味を大きく左右する大事なものですが、刺激性があるため腸の粘膜に作用して下痢などの症状を引き起こすことがあります。

こちらも飲み過ぎに気をつけることがポイントです。

④アレルギー

コーヒーにアレルギーを起こす体質の人もいます。

アレルギー反応を起こすと、食物アレルギーと同じく、腹痛や下痢のほか、頭痛や吐き気、手の震えや発疹といった症状が現れます。

コーヒーのアレルギーは口にしてから反応が出るまでの時間が比較的長く、アレルギーだという事実に気付きにくいのが難しい点。

不安な方はアレルギー検査をしてみるといいかもしれません。

⑤砂糖や甘味料

甘いコーヒーが好き!という方はこちらの原因に要注意。

砂糖や甘味料がたくさん入ったコーヒーを飲むと、浸透圧の関係で腸内の水分量が増え、お腹を下す原因になることがあります。

甘いコーヒーはたまの楽しみにして、普段は微糖タイプやスティックシュガーの量を調整してあまり砂糖を取りすぎないようにしましょう。

一言で「コーヒーで腹痛」といっても主な原因だけでもこれだけの数が挙げられます。

いずれも摂取のしすぎが腹痛を引き起こすという点は変わらないので、コーヒーはガブガブ飲みすぎず、適量を楽しむようにしたいですね。

まとめ

コーヒーを飲むと腹痛が起きる原因についてご紹介しました。

腐っていたり賞味期限を切れていた場合を除けば、飲み過ぎに注意さえすればコーヒーは消化を助けたり抗がん作用があったりと健康にも良い飲み物。

カフェイン量から産出すると、健康的な成人であれば、一日に4〜5杯程度がコーヒーの適量と言われています。

日常的にコーヒーをよく飲んでいて、頻繁に腹痛や下痢といった症状を感じている人は、この機会に少しコーヒーの量を減らしてみるか、デカフェやカフェインレスのものを併用するのも一つの解決策です。

気分をリフレッシュしたり目をしゃっきりさせてくれるコーヒー。

体調に影響を及ぼさない範囲で美味しく楽しみたいですね。

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