羊羹は賞味期限後も食べられる!長期間食べられるのはなぜ?

2022年2月23日

昔ながらの和菓子の一つである羊羹。

あんこに砂糖と寒天を加えて煮詰めて水分を飛ばすか蒸して作るお菓子で、渋みのある日本茶にぴったりの特に年配の方に人気のある和菓子です。

実はこの羊羹ですが、とても賞味期限が長い食品だということを知っていますか?単なるお茶請けだけでなく、非常時の糖分補給にも役立つ保存食品でもあるのです。

災害時には特に重宝される、糖分を取れる食品として震災などの後にも注目されました。

また、とてもシンプルな原材料でできているためアレンジにも向いており、あんこ好きな人の中では常備食材としても有名です。

今回はそんな羊羹の長期間保存できる秘密や賞味期限、そして賞味期限後もいつまで食べられるのかまとめてみました。

また、余っている羊羹を美味しく食べられるアレンジレシピについてもご紹介します。

日持ちもして便利な羊羹の魅力を知って、ぜひこれからの食生活にも生かしてみてください。

羊羹は賞味期限後も食べられる!長期間食べられるのはなぜ?

羊羹は非常食やサバイバル用の食品としても使われるほど保存性が高いお菓子です。

賞味期限は未開封の状態で軽く1年はあり、しかも特別な保管方法も必要なく、常温で保存できます。

そして、驚きなのは賞味期限だけでなくその後の保存可能期間。

賞味期限が切れてしまっても、1年間は問題なく食べられるとメーカーが推奨するほど長く品質を保つことができるのです。

これはメーカーとしてはおすすめしていませんが、未開封の30年前の羊羹を食べても大丈夫だったという情報もあるほどです。

なぜ羊羹はこれだけの長さ腐ることなく保存しておくことができるのでしょうか。

秘密は羊羹の水分量と糖分のバランスにあります。

羊羹は砂糖を大量に使って作るお菓子であり、なんと60%が糖分。

ジャムが保存が効くのと一緒で、多量に砂糖が含まれた食品は食塩で作る保存食と同じく腐りにくいのです。

そして羊羹には水分も少なく、固形。

水分が多い食材は細菌が繁殖しやすく、結果腐敗が起こりやすいのですが、糖分が多く水分量が少ない羊羹はまさに保存に向く食品です。

さらに近年はパッケージングの技術も加わって無菌状態で真空パックされているので細菌が含まれた空気に触れることもなく、さらに衛生的に長期間保管できるようになりました。

少量で糖分もカロリーも簡単に摂取できる羊羹は、非常用リュックに一つ忍ばせておくだけでとても重宝する補給食になります。

入れっぱなしにしておいても簡単には腐りませんので安心です。

おいしい和菓子というだけでなく、保存食としての一面も持ち合わせた羊羹は急な来客時のためのお茶菓子として食品ストックに入れておいても便利ですね。

羊羹は実は便利食材!お汁粉以外のアレンジレシピも!

そのまま食べてもおいしい羊羹ですが、多少味が単調ではありますので人によっては飽きてしまうかもしれません。

しかし、実は羊羹はいろいろなアレンジも効く便利食材。

そのまま切って食べるだけではないのです。

有名なのは羊羹を使った簡単お汁粉。

あんこを寒天で固めただけのシンプルな羊羹は、熱を加えると液体に戻ります。

そこに水分をプラスするだけで簡単にお汁粉が作れるのです。

電子レンジでできる作り方をご紹介します。

<材料>一人前

  • 羊羹
  • 羊羹と同量の水
  • 塩少々(お好みで。なくてもOK)

<作りかた>

  1. 電子レンジ対応のお椀にちぎるか切った羊羹を入れる
  2. 同量の水を加える
  3. 電子レンジで1〜2分加熱、溶け残りがあれば一度混ぜて再加熱
  4. 塩を加えて出来上がり

寒い日にもホッと温まるお汁粉が羊羹と水だけですぐ出来上がります。

羊羹のアレンジメニューはお汁粉だけではありません。

その他の羊羹を使ったレシピもご紹介します。

非常食の羊羹の賞味期限が切れて買い替えをするときにもこういったレシピで消費できると楽しく食べることができますね。

●あんこバタークッキー

羊羹、バター、小麦粉だけで作るクッキーです。

素朴で食べだすと止まらない味!

●羊羹チーズ巻き揚げ

餃子の皮に羊羹とチーズを巻いて揚げるだけ。

サクサク片手で食べられて、チーズのコクでお子様にも大好評のおやつになります。

●お餅と羊羹のホットサンド

余ったお餅も消費できるホットサンドです。

甘くて美味しく、腹持ちもいいですね。

あんことクリームチーズの相性も抜群です。

●炊飯器でできる羊羹入りブラウニー

羊羹とチョコレートのハイブリッドケーキ。

ホットケーキミックスを使用し、炊飯器で焼き上げるので失敗もありません。

満足感の高いおやつです。

●羊羹であんこ入りデニッシュ

パイ生地にチーズと切った羊羹を巻き込んで焼き上げるデニッシュです。

和風と洋風のいいとこ取りで、年齢関係なく喜ばれそうなメニューですね。

●羊羹で冷たいデザート

お茶ゼリーに刻んだ羊羹を加え、さらにプレーンヨーグルトをかけてさっぱりと。

夏の暑い日にも食べたくなるような涼しげなスイーツです。

まとめ

保存食にもなる羊羹の賞味期限と、その長い保存期間の秘密について解説しました。

賞味期限だけでも1年、そしてさらにその先も美味しく食べられるので、ストックしておくお菓子としてだけでなく、非常用にたくさん買っておくものとしても最適ですね。

もし余ってしまっても、シンプルな羊羹はアレンジ自在。

洋風の材料と組み合わせてもマッチする懐の広い和菓子ですので、ぜひいろいろなレシピを試して美味しく食べてみてください。

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