わらび餅の保存は冷蔵庫ならいつまで大丈夫か?

わらび餅は独特のプルプル感があって、とても美味しいですよね。

特に気温の高い夏に、黒蜜のかかった冷えたわらび餅を頬張ると、もう最高!という気分になります。

でも少量なら問題ないですが、大量だったり、どうしても食べ残す場合もあります。

再度冷えた美味しいわらび餅を食べたい。

そんなとき、わらび餅をどんなふうに保存したら良いのか?

今回はわらび餅の冷蔵庫保存についてご紹介します。

わらび餅の保存は冷蔵庫ならいつまで大丈夫か?

わらび餅の消費期限や賞味期限はとても短く、その上、独特なプルプル感を残して保存するには、どうすればいいのでしょうか?

わらび粉から作られたわらび餅の保存期間は、1~3日ほどです。

わらび粉が多く使われているほど、常温での保存が望ましいとされています。

低温で保存すると、わらび餅に含まれているデンプンが固い状態に戻ってしまうので、時間が経つとわらび餅が固くなってしまうのです。

一日くらいなら、わらび餅が乾かないようにラップをかけて、冷蔵庫で保存できます。

冷蔵庫の中は、冷気が吹いていますので、その冷気に触れないことが大切です。

わらび餅の長期保存方法は?

ゆっくりじっくりわらび餅を味わいたい。

そんな時は、しっかり空気を抜き(真空状態に近づけて)冷凍用の保存袋に入れ、冷凍庫へ入れます。

そうすることで、1か月ほど保存が可能です。

食べるときは、必ず自然解凍です。

解凍した後に、お好みできなこや抹茶をかけて食べてください。

固くなったわらび餅を元に戻す方法は?

保存するとどうしても固くなってしまうわらび餅。

もし固くなってしまったら、一度煮て柔らかくなるまで戻すという方法があります。

または、電子レンジで温めてから、その後冷水に取り、冷やし直すことで、プルプル感が元に戻る可能性もあります。

ただし、うまくプルプル感が戻ったとしても、やはり食べたときのわらび餅独特の食感は戻らないことが多いようです。

ですから、「わらび餅」は、作ったその日、購入したその日に独特なプルプル感が活きているうちに美味しく食べたいですね。

手作りわらび餅

食べたいときに、プルプルした美味しいわらび餅を食べたいなら、手作りするのが一番いいのかもしれません。

材料は、わらび粉50g、水250cc、グラニュー糖100g、きな粉、黒みつ適量です。

ボウルにわらび粉を入れて、水を少しずつ加え、粉のかたまりを指で軽く握って潰しながら溶かしていきます。

粉のかたまりが残っているとダマになってしまいますので、サラサラになるまで潰してください。(イメージは水溶き片栗粉を水に溶かす感じです)

それを、ざるで濾しながら鍋に入れ、グラニュー糖を加えて溶かします。

鍋を中火にかけ、木べら面を鍋肌に沿わせるようにかき混ぜながら煮ていきます。

生地が半透明になり、艶が出て、強い粘りが出てくるまで力を込めて混ぜ続けます。

最初は、サラサラの液体ですが、かき混ぜていくうちにあっという間に粘度が増していくので、(重たくなります)手を止めずに、鍋の中で大きな円を描くように勢いよく混ぜましょう。

(鍋の底から返すように混ぜてしまうと、うまく粘り気が出ません)これをきな粉を敷いたバットの上へ移し、上下まんべんなく、きな粉をまぶします。

きな粉を全体にまぶしている間に少し冷めてきますので、(鍋から移した直後のわらび餅はとても熱い!)温かいうちに一口大にちぎります。

常温に置いて粗熱がとれたら出来上がり。

食べる直前に冷蔵庫で30分ほど冷やすと独特なプルプル感が一層増します。(冷やし過ぎには注意!)

仕上げにお好みで黒みつをかければ、手作りわらび餅の完成です。

わらび粉100%で作るわらび餅は、漆黒な餅です。

わらび餅といえば、見た目きれいな白色の半透明というイメージはくつがえされます。

黒々としたわらび餅は、プルプルというよりフルフルに柔らかく、箸でつかむのもやっとです。

口に入れるとスッと溶けていき、ツルリとしたのど越しを感じるまであっという間。

味わいはスッキリで、あとに残るのは上品なものが口の中を通過していった感覚…この美味しさが味わえるのは、やはり手作りの醍醐味です。

もちろんうちの子ども達がそんな上品な感覚は感じないにしても、手作りわらび餅が食べたい!と言うのには、手作りならではの美味しさがあるからだと思います。

わらび粉は、多少値が張りますが、その分満足感、満腹感は十分にあります。

レシピも簡単で15分ほどで作ることができます。

ぜひ気軽に挑戦してみてください。

独特なプルプル感のある「わらび餅」

わらび餅は、植物のわらびの根から取れたデンプンから作られます。

芽は山菜で有名なわらびです。

わらび餅は、醍醐天皇の好物だったと書かれている文献があることから、平安時代からある歴史のある和菓子なのです。

わらび粉は、わらびの根を叩きほぐして生成したデンプンから作られます。

原料の採取(わらびの根から5%ほどしか採取できない)や製造に手間がかかるので、希少な和菓子となってきています。

ですから、わらび粉でないデンプンを使って作られているわらび餅も多く出回っています。