わさびは冷蔵庫ならいつまでの保存できる?
わさびの賞味期限はどれくらい?
わさびと言っても、意外と種類が多くあります。
種類ごとに賞味期限をみると、「生わさび」は、冷蔵で約1か月、冷凍で約1年。
「チューブわさび」は、未開封で約1年、開封後約3か月。
「小袋」は、賞味期限の記載なし。
※食品表示法より、「賞味期限を表示する場所が30平方センチメートル以下の場合は、賞味期限表示を省略してもいい。」という決まりがあります。
小袋は、1辺4センチメートルほどの大きさなので賞味期限の記載を省略することができます。
「粉(練りわさび)」は、袋入りで約1年半、缶入りで約2年。
「わさび漬け」は、未開封の場合、冷蔵で約20日、開封後は、お早めに。
新鮮で贅沢な風味「生わさび」
「生わさび」と言えば、緑色のでこぼこした「本わさび」を思い浮かべますか?
ごぼうのような「山わさび」を思い浮かべますか?
「本わさび」は、沢などの水辺で育ち、緑色をしています。
「山わさび」は、畑で育ち、白色をしています。
「山わさび」は、畑で安定して収穫できるので、チューブ入りや粉わさびの原料として多く使われています。
ここでは、水辺で育つ緑色のでこぼこした「生わさび」をご紹介します。
これは、日本原産のアブラナ科の植物の名称で、この植物の地下茎をすり下ろしたものを私たちは薬味として食べています。
生わさびは、収穫までに数年かかり、手間もコストもかかるため、一般的に値段が高いです。
また、一般家庭の1回の食事でわさびを丸々1本使うことはまずないため、保存が不可欠となります。
せっかくのわさびを2回目以降も美味しく食べるには、どうすればいいのでしょうか?
わさびは冷蔵庫ならいつまでの保存できる?
生わさびのサイズと食べる頻度にもよりますが、数日で使い切れる場合には、キッチンペーパーを濡らしてわさびを包み、さらにラップできっちり包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。
もう少し長期的に保存したい場合は、水を入れたコップにわさびを立てて入れ、冷蔵庫で保管します。
ただし、わさびの地下茎部分がしっかり水に浸かっていること、水を毎日取り換えることが大切です。
この方法ならば、1か月ほど保存可能です。
すりおろしたわさびは、冷蔵保存には向かないので、使う分だけ擦りおろしてください。
わさびの長期保存方法は?
生わさびもすぐに使い切れない場合は、冷凍するのが一番です。
そのままの生わさびを冷凍する場合には、わさびをしっかりとラップで包み冷凍庫で保存します。
使うときには、凍ったままのわさびを擦りおろします。
こうすることで、わさびの風味が失われず、香りが引き立ちます。
残ったわさびは、再度ラップで包み、冷凍庫で保存します。
市販にあるチューブのわさびのように、解凍してすぐに使いたい場合は、最初に生わさびを全て擦りおろします。
まずおろす前に、わさびについているごつごつした部分を包丁で切り落とします。
それからたわしで皮と汚れを洗い流し、表面の皮がうっすらなくなるまでこすります。
あとは、わさびの水気を拭き取って、鮫皮おろし、またはおろし金に対して垂直にわさびを持ち、円を描くようにぐるぐると回してゆっくり擦りおろします。
擦りおろしたわさびは、広げたラップの上に薄く伸ばし、伸ばした状態のままラップで包み、そのまま冷凍庫で保存します。
鉛筆のように細長い形状にして冷凍保存してもokです。
このような形状で冷凍保存すると凍った状態でも手で簡単に折れるため、必要な分だけを割って、自然解凍するだけで、すぐに使えます。
冷凍保存であれば、1年ほどわさびの風味を損なうことなく保存できます。
再冷凍は、風味も辛味も落ちますので、避けてください。
鮫皮おろしで、生わさびの味がさらに美味しくなるって本当?
わさびの魅力であるツーンと鼻に抜ける辛味の主成分は、アリルイソチオシアネートというものです。
これは、擦りおろすことでシニグリンという配糖体が壊され、空気に触れることで生まれるものなのです。
細かくすればするほど多くの細胞が空気に触れ、香りが立ち、辛味も強くなり、抗菌作用も高まります。
そこで、金物のおろし器でもいいのですが、鮫皮おろしの登場です。
ザラザラとした鮫皮は、人間の歯と同じ固いエナメル質で、「の」の字を書くように円を描いてゆるゆるとおろしていくと、徐々にわさびは空気をたっぷり含んでいきます。
ふわっと完成したおろしわさびは、きめ細やかでとってもクリーミー、しかも香りも抜群です。
お刺身に添えていただくと、まずはまろやかな甘味が感じられ、その後にすっとした辛味が鼻に抜けていきます。
鮫皮おろしは、1,000円ほどで購入できますので、ぜひ鮫皮おろしを使って生わさびを擦りおろしてみてください。
わさび本来の風味を存分に味わえると思います。