賞味期限切れのだしパック、使っても大丈夫?

2021年9月9日

1回分ずつのだし粉末がパックになっており、そのままお湯で煮立てるだけで本格的な出汁が取れるだしパック。

使用後も取り出してそのまま捨てることができるので片付けも簡単です。

毎日のお味噌汁や煮物作りに重宝しますよね。

顆粒だしに比べて添加物不使用や原材料にこだわったものも多く、食生活に気を使っている方や、離乳食作りを頑張るお母さんにも安心して使えます。

だしパックの中身には主にこのようなものが入っています。

  • 鰹節
  • 煮干し
  • 焼きあご
  • うるめいわし節
  • 昆布
  • 干し椎茸

どれも乾燥した状態で粉末状になっているので、あまり腐ることもなく賞味期限が長いのではないかと予想できます。

しかし、実際の賞味期限はどのくらいなのか確認してから購入したりストックしたりしていますか?

乾燥した食品はどうしても賞味期限への認識が甘くなりがちで、気づくと期限切れになっていたり味や風味が劣化して使えなくなったなんてことも起こります。

だしパックは顆粒だしよりはお高めですし、ギフトセットに入っていたりするのでなんとなく「ここぞという時に使おう」と思ってとって置いていると、もしかしたら気づかないうちに無駄にしてしまうかもしれません。

せっかくのおいしい出汁が取れるだしパック、無駄なく使い切るために賞味期限や保管方法について確認しておきましょう。

だしパックの賞味期限はどのくらい?期限切れでも使える?

だしパックの賞味期限は、未開封の状態でおよそ1年間から1年半くらいに設定されていることが多いようです。

(ちなみに有名な茅乃舎(かやのや)のだしパックの賞味期限は未開封で1年です。)

やはり、乾燥した食品なので賞味期限は長めですね。

毎日コンスタントに使う方なら多めにストックしたとしても安心して使い切って行けそうです。

また、賞味期限は1年間から1年半ですが、開封していない状態であれば中に異物が入ったり、湿気でカビたりということもないので期限切れに気づいたとしてもすぐに捨ててしまう必要はありません。

まず開封してみて、パックの中の粉末をお皿などに広げ、香りや味に異変がないかチェックしてみましょう。

とても香りが薄れていたり、粉末が固まっていたりした場合はもう味も悪くなっていますので使うことを諦めたほうが良いです。

でも、特に変化を感じない場合は少し長めに煮沸して使ってみましょう。

風味は劣化していきますが、未開封なら半年〜1年くらいは問題なく食べられるはずです。

ただ、一度開封してしまっただしパックは同じようには持ちません。

空気中の細菌や湿気などがパックを出し入れする時に入り込んでしまいます。

どのメーカーも開封後は早めに使うことを推奨していますので、開封したら頑張って毎日使いましょう。

開封後保存する場合は密封できる容器や保存袋に入れて保存しましょう。その際、袋の中の空気を水分にふれさせないよう、袋の中の空気をできるだけ抜くようにしましましょう。

30袋いりのだしパックを一日1つ使うと想定すると1ヶ月くらいを目安に使うようにすると味の面でも衛生面でも安心です。

だしパックをできるだけ長持ちさせるには冷蔵庫がおすすめ

賞味期限以外にもだしパックに関して気をつけなければいけないのが、虫の問題。

こういった食品によく入り込むのがコナダニという虫で、お好み焼きミックスやパンケーキミックスといったミックス粉によく湧く虫ですが、出汁パックも大好物。

気をつけないとあっという間にダニの温床になってしまい全て捨てなくてはいけない状態に追いやられます。

チャック付きの袋に入れておいても虫が発生したという事例もありますので、しっかり封をしたつもりでもだしパックの出し入れ時に入り込んで繁殖してしまうかもしれません。

食品的には常温保存でも大丈夫ですが、常温下の密封された保存袋の中は暖かく、虫にとっては理想的な繁殖場所になってしまうので開封しただしパックは冷蔵庫に入れるのがおすすめです。

冷蔵庫の中は乾燥しているので、だしを湿気させないためにも適した場所と言えます。

冷蔵庫で保管すれば、常温の室内においておくよりはるかに安心して使うことができます。

また、水分含有量が少ないだしパックは冷凍保存もOKです。

ダニの発生が心配な方は、冷凍庫に入れてしまってもいいですね。

使うときはいつも通りポンと鍋に入れれば大丈夫です。

だしパックを再利用?アレンジもできる?おすすめのレシピ

実はだしパックは、お水に入れて出汁をとる以外にもいろいろな使い方ができます。

なんと、一度出汁をとっただしパックを他のレシピに再利用するなんてアイデアも。

買ってみたものの、毎日汁物は摂らないという人や、頂き物でだしパックが余ったなんていう方はこんなレシピを試してみてはいかがでしょうか。

●使っただしパックでふりかけ

出汁をとった後の中身を乾煎りしてふりかけに!お魚や海藻類の栄養を余すことなく食べられます。

●和風唐揚げ

和風の出汁が香る唐揚げ作りに、だしパックの中身を使って。

鶏肉に魚や海藻類の旨味が加わってワンランク上の美味しさです。

●お好み焼き

お好み焼きの生地にだしパックの中身もプラス。

さらに旨味が凝縮されたおいしいお好み焼きができます。

まとめ

お味噌汁作りだけでなく、中身の粉末をそのまま使ったお料理もできる便利なだしパックの賞味期限と保存方法についてご紹介しました。

だしパックは賞味期限自体は長いとは言え、意外と保管に気を遣うので注意が必要です。

特に虫の発生は一気にたくさんのだしパックをダメにしてしまいますので、開封したものは冷蔵庫、もしくは冷凍庫へいれるということを忘れないようにしてください。

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