賞味期限切れのあんこはいつまで食べられる?

2022年2月24日

大福やお団子、どら焼きにお汁粉…和菓子には欠かせない食材であるあんこ。
甘くて美味しいだけでなく、ポリフェノールや鉄分、食物繊維など健康に良い成分も豊富に含まれたヘルシーさにも注目が集まっています。

市販品は容器から出すだけで使え、ご自宅でのお菓子作りにも大活躍。
最近は名古屋のモーニングの定番であるパンにあんこを塗った小倉トーストも有名で、日常的な食卓に並ぶという方も少なくないでしょう。

ただ、大量に消費できる使い方があまり多くないので、お買い得な時にたくさん買っておいたら賞味期限が切れてしまった…という事態が起きることも。
また、大きな容器に入ったあんこを日々少しずつ使っていたら、ある日「なんだか味が酸っぱい?」「匂いが変わったような?」と品質の劣化を感じることもあります。

せっかくの美味しいあんこも腐らせてしまってはもったいないですよね。
本記事ではあんこの賞味期限、そして正しい保存法、また賞味期限が切れてしまった場合にどうするかといった対応についてもご紹介しています。
日本の甘味の代表格であるあんこについて知識を深め、無駄なく美味しく食べ切るためにぜひ参考にしてみてください。

あんこのパッケージ別賞味期限!より長く食べるための保存法は?

あんこの賞味期限は、まずは市販品と手作り品で大きく異なります。

手作りのあんこは、加える砂糖の量で多少の違いはあるものの、多くの場合は市販品より甘さ控えめに、保存料なども加えずに作るため、作られた日から2〜3日以内には食べ切る必要があります。
特に夏場はすぐに冷蔵庫に入れなければいけませんね。

市販品は主に缶詰、レトルトパウチ、プラスチック製の袋入りが売られていることが多いかと思います。
袋入りあんこはおよそ2〜3ヶ月、レトルトパウチのものは1〜2年、そして缶詰は3年くらいが賞味期限に設定されていることが多いようです。
保存性が高いレトルトパウチと缶詰の賞味期限は流石の長さといった感じですが、プラスチック袋入りのあんこも手作り品と比べるととても長い期間美味しさを保つことができるのですね。

ただ、こちらの賞味期限はどれも未開封時の設定ですので、一度開封してしまったあんこに関しては冷蔵庫に保存してできるだけ早く食べ切らなければいけません。
開封したあんこの賞味期限は手作り品とほとんど変わらないと考えた方がいいでしょう。
手作りに比べると糖度が高い市販品ですが、少なくとも開封後5日を目安に使い切ってください。

もし開封したあんこをどうしても使い切れない場合は、冷凍することで長持ちさせることもできます。
冷凍保存すれば、2〜3ヶ月は食べてもOKです。
冷凍する場合は、一回に使う量をラップで小分けにしてチャック付きの保存袋に入れると便利です。
使うときは自然解凍か、お汁粉のようなものであれば冷凍状態のままぽんとお鍋に入れるだけで使えます。

また、未開封の市販品のあんこの保存ですが、どのパッケージでも守りたいのが直射日光と高温多湿を避けること。
日光にあたったり、気温の高いところに放置したあんこは内部温度が上昇し、未開封の状態であっても内容物に品質劣化が起こる可能性があります。
一番保存期間が長い缶でも、湿気の多い場所では缶自体が腐食を起こし穴が開いたりして密封状態を保てなくなることも。
適した場所で保管できなかったあんこに関しては、賞味期限内でもすぐ食べずに見た目や色、匂いをまず確認し、少しでも異常を感じたら食べないようにしましょうね。

賞味期限切れのあんこ、食べてしまって大丈夫?

どんなに正しく保管していても、時間が過ぎれば来てしまう賞味期限。
気づいたら表示の期限が切れていることがありますよね。
そんなあんこは食べることができないのでしょうか?

未開封の状態であれば、賞味期限が多少切れていてもあんこは食べることができます。
すぐに食べられなくなるほど腐敗したり、味が劣化することはありませんので安心してください。

プラスチック袋入りであれば1〜2週間、レトルトパウチは2〜3ヶ月ほど、缶であれば1年近くは安全に食べられるようです。
ただ、賞味期限を切れた頃から味や風味はどんどん落ちて行きます。
美味しさを重視して食べたい場合は、賞味期限切れに気づいた時点で早めに使うか小分け冷凍保存を行った方が良さそうですね。

そして、賞味期限切れのものに関しては品質チェックを行ってから食べるようにしましょう。
心配であれば鍋で温めたり電子レンジにかけたりして一度火を通すとより安心です。

まとめ

あんこの賞味期限や正しい保存方法についてご紹介して来ました。
手作り品は実はかなり足が早いので注意が必要です。
市販品は缶、パウチ、プラスチック袋のパッケージによって賞味期限が大きく異なって来ますのでまずは期限表示をよくチェックしてください。

最後にポイントをまとめます。

  • 手作りあんこの賞味期限は作った日から2〜3日以内。必ず冷蔵庫保存を!
  • 市販品あんこの賞味期限は缶で3年、パウチで1〜2年、プラスチック袋入りで
    2〜3ヶ月
  • 保管は高温多湿と直射日光を避けた場所で常温でOK
  • 開封済みの市販品や手作り品を使い切れない場合は冷凍保存も!2〜3ヶ月はも
    たせる事ができる
  • 賞味期限切れのあんこは、缶は1年くらい、パウチは2〜3ヶ月、プラスチック袋
    入りは1〜2週間以内に使うようにしよう!心配なら火を通すと安心

一度開封したあんこは手作り品、市販品共に長く持ちません。
たくさん使う予定がない場合は小さなパッケージ品を買ったり、小分け冷凍する
などして、賢くあんこを使い切れるようにしましょう。
季節関係なく日本人に愛される和食スイーツのあんこを、美味しく健康的に楽しみ
ましょうね。

関連記事↓

賞味期限切れのジャムはどう使う?余ったジャムの活用法

はちみつの賞味期限は?切れてから何年くらい食べられる?

賞味期限切れのスナック菓子はいつまで美味しく食べれる?徹底解説!

賞味期限切れの羊羹はいつまで食べられる?徹底解説

せんべいの賞味期限ってどれくらい?保存方法も紹介!