賞味期限切れのだし昆布って腐るの?正しい保存方法は?
だし昆布とは、その名の通り出汁をとるための乾燥させた昆布のこと。
料理にこだわりがある人や和食が好きな人は常備していることも多いのではないでしょうか。
いわゆる乾物なので日持ちしますし、普段あまり使わないと買ったものの忘れてた…なんてことも。
でも賞味期限が切れていても見た目にそれほど変化がないので、「使ったらダメなのかな?」と疑問に思う人もいるでしょう。
そこでだし昆布はいつまでもつのか、正しい保存方法や賞味期限切れのだし昆布は使うとダメなのかなどについてまとめてみました。
だし昆布に賞味期限はあるの?
だし昆布の賞味期限は袋に記載されていることがほとんどで、だいたい1年くらいが期限とされています。
乾物は保存がきく食材として知られているので、意外と短いと思いませんか?
実は、日本の法律ではあまり長い賞味期限の記載はできないと決められているので、1年とされていることが多いんです。
でも昆布は数年寝かせることで美味しくなると言われているので、カビや劣化がなければ1年以上使うことができます。
実際、1年以上昆布を寝かせておくと繊維が柔らかくなって出汁が出やすくなるそう。
昆布の種類によっては20年以上おいておくこともあるみたいですよ。
さすがに家庭で使う昆布をそこまで寝かせておくことはできませんが、賞味期限をちょっと過ぎたからといってすぐにダメになることはなさそう。
ただ、あまり長期間放置してしまうと取れる出汁も濁ってしまうので、賞味期限から2~3年を目処に使いきるのが良いでしょう。
だし昆布の保存は冷蔵?常温?
だし昆布を保存する際、どこで保存するのが良いのでしょうか。
だし昆布をはじめとした乾物類は水や湿気に弱いので、必ず密閉できる容器に入れて常温で保存します。
水分を含むとカビが生えてしまうので注意しましょう。
常温といってもどこでもいい訳ではなく、直射日光のあたらない戸棚の中などがおすすめです。
直射日光に当たると昆布独特の風味や出汁をとる際の旨味が損なわれるので、水や湿気と同じく気を付けてください。
保管する際は使いやすいよう予めカットしておくと便利ですよ。
ちなみにシンクの下も直射日光は避けることができますが、湿気がたまりやすい場所なので避けた方が良いですよ。
また、昆布はニオイを吸収するので新品の密閉袋やガラス容器などに入れます。
金属製の容器だと昆布に含まれている塩で徐々に錆びてしまい、そのニオイを吸って不味くなる可能性があるので、密閉袋にいれた上で使うか、使用しないようにしましょう。
ちなみに直射日光のあたらない場所として冷蔵庫を思い浮かべる人もいると思いますが、冷蔵庫だと庫内のニオイを吸収したり、出し入れの際に庫内と外気の温度差で水滴がついてしまう可能性があるため、より長持ちさせるなら避けた方が良いかもしれません。
冷凍庫も同じく、冷凍時に霜がついたり、出し入れする際に湿気を帯びてしまうので避けた方がベター。
もし冷蔵や冷凍保存したい場合は、手間がかかりますが次のようにするのがおすすめです。
だし昆布の入った袋の口をしっかり閉じ、ラップでしっかり包みますジップロックなど密閉袋にいれ、空気を抜きながら口を閉じますしっかり口を閉じたら冷蔵庫、もしくは冷凍庫に保存また、庫内から出してすぐ袋を開けてしまうと、温度差で水滴がつくので常温になるまで室内で放置するようにしてくださいね。
だし昆布は腐る?使うと何か問題がある?
賞味期限を過ぎても使えると紹介しましたが、だし昆布が腐ることはあるのか疑問に思う人もいるかもしれませんね。
乾燥しているだし昆布は明らかに腐っている、と見た目で判断するのは難しいです。
変色したりぬめりが出てくるわけではないので「まだ使えるのかな?」と不安を感じる人もいるでしょう。
唯一分かりやすいのはカビが生えているかどうかです。
昆布は水分や湿気にやられるとカビが生えてきます。
このカビの有無で傷んでいるかどうか判断できるので、まずカビが生えているかどうか見てみてください。
だし昆布に生えるカビは白く丸っこい形をしています。
パッと見分かりやすそうですが、注意したいのは同じような白い粉が昆布の表面についている場合です。
同じ白なのでカビと間違えそうですがこれは昆布の栄養分の「マンニット」というものです。
カビとマンニットは似ていますが、カビは特有のニオイがあるのですぐに見分けられますよ。
このマンニットがついていても出汁をとるのには問題ありません。
ですがカビが生えた昆布を使ってしまうと腹痛や下痢、吐き気などを起こすことがあるので使わないように気をつけてくださいね。
また、「ちょっとだから削って使っても大丈夫かな?」という人もいるかもしれませんが、カビが生えた部分は使えません。
どうしてもという場合は、カビの部分を切り取って使うようにしてみてください。
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